ワキの臭いで悩んでいる人って多い!気になるワキガ治療について紹介します。 他の人から臭いを指摘されたことがある方は要チェック!
ワキガを医師に相談するときは何科に行けばいいの?外科的手術の他に切らない薬や注射での治療、それぞれの料金・費用をまとめました。
脇を気にする
ワキの臭いで悩んでいる人って多い!気になるワキガ治療について紹介します。 他の人から臭いを指摘されたことがある方は要チェック!
ワキガを医師に相談するときは何科に行けばいいの?外科的手術の他に切らない薬や注射での治療、それぞれの料金・費用をまとめました。
ワキガは正式には「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれています。 これは、脇の下から強い臭いを発する体質のことです。
ワキの毛のある所にあるアポクリン腺とエクリン腺という2種類の汗腺の発達が良い場合に強烈な臭いを発します。
一般的には形成外科などの医療機関で治療をすることが可能です。
まずは2種類の汗腺について知りましょう!
「エクリン腺」とよばれる汗腺は全身に分布しており、体温調節の働きがあります。 特徴は、サラサラとした汗を出します。この汗はほぼ水分で蒸発しやすいので、拭き取れば臭いはさほど気になりません。
鼻をつまむ
臭いのもと、ワキガの原因となるのが、「アポクリン腺」とよばれる汗腺です。 アポクリン腺は、脇の下や陰部、耳の穴などに分布しており、タンパク質や脂質を含むベタベタとした汗を出します。
アポクリン汗腺から体外へと排出された時点では汗はほぼ無臭ですが、この汗に含まれる皮脂(低級脂肪酸)を体表面の細菌が分解するときに、強いにおいを発するのです。
ニオイには個人差がありますが、ワキガの臭いは主に「すっぱいニオイ」、「濡れ雑巾のようなニオイ」と表現されます。
なお、アポクリン腺は第二次性徴が起こる思春期を迎えると発達します
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ワキガを治したい!と思って病院へ相談に来る患者さんの多くは、薬や手術などの治療を希望することが多いそうです。しかし、治療をしなくても生活習慣の中に対策を取り入れるだけで解決することも多いんだとか。
たとえば、
・除毛する
・こまめにシャワーを浴びる
・入浴時は薬用せっけんを使用する
・アルコール綿で拭く
・天然素材の衣類にする
・生活リズムを整える
といった方法が効果的です。
ワキガ治療には外科的手術治療・制汗剤や外用薬(塗り薬)の使用・内服薬によるものなど様々です。 病院に相談するときは、手術治療を行っている形成外科や美容外科を選びましょう。診察次第では、塗り薬による治療と外科的治療どちらがいいか提案してくれます。
また、皮膚科でもワキガに効果的な制汗剤や内服薬を処方しているところがあるので、各病院のホームページの診察項目をチェックしてからいきましょう。
続いて、ワキガ治療の代表的なものをご紹介します。 まずは、アポクリン腺を切除する「皮弁法」という手術です。
この方法は、局部麻酔もしくは全身麻酔でワキの1~2ヶ所を、4~5cmほど切開した後、皮膚のアポクリン腺を切除していきます。
その後、皮膚を縫合し、中に血だまりを防ぐドレーンという管を差し込み、最後にガーゼで圧迫してコルセットを着けます。
保険適応なので、自己負担額が抑えられる治療です。 また、病院によっては日帰り手術も可能。
切らない治療と言われるのが、レーザーによる治療。 これは、ワキガの原因となるアポクリン汗腺自体をレーザーで破壊する方法です。
アポクリン汗腺を破壊することで、ワキガの臭いの元を断つことができ、再発もなく根治治療が可能で、汗も大幅に軽減されます。
レーザーを当てる箇所はクリーム麻酔をするので痛みは感じにくいです。
汗を抑えたいけど、手術はしたくない人が多く受けるのが、汗止め注射です。 ボツリヌス菌から生成されるたんぱく質のボツリヌストキシンを注入することで、アポクリン腺周囲の汗を出す筋肉の動きを抑えます。
ワキの下の汗の気になる部分に注射を数回するだけで汗を抑え匂いも改善できます。
メリットは施術時間が短いのに、約5~6か月効果が持続すること。 デメリットとしては、自由診療になるためやや高額。
塩化アルミニウムローションで汗の量を減らす方法も、手術に抵抗がある方におすすめです。 塩化アルミニウムは皮膚の角層と結合することで皮膚の表面にふたを作り、汗腺の穴を塞ぐことにより汗の量を減らす治療です。
ただ、保険適応外なので高額になるうえ、継続治療が必要になります。
費用
気になるワキガ治療の費用相場ですが、医師の診察によりワキガの手術保険は適用可能になります。
初めに紹介した皮弁法は、健康保険が効くので3割負担の方で4万3~4千円。 その他、術前に血液検査代と術後の通院費として数千円がかかります。
ボツリヌス製剤注射は自由診療なので7万~9万と高額になります。