女性ができる避妊方法として用いられるピル。
ピルには、避妊以外にも様々な効果があります☆正しく服用できるように、ピルの知識を深めましょう。今回は、ピルについてどんな効果があるのか、副作用はあるのか、値段、通販での購入の注意点をまとめてみました。
薬
(参照元:
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女性ができる避妊方法として用いられるピル。
ピルには、避妊以外にも様々な効果があります☆正しく服用できるように、ピルの知識を深めましょう。今回は、ピルについてどんな効果があるのか、副作用はあるのか、値段、通販での購入の注意点をまとめてみました。
排卵日
ピルの成分には、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれているので排卵を抑える効果があります。通常の場合、黄体ホルモンは排卵後に増えますが、ピルを飲んで黄体ホルモンを増やすことで脳に排卵後の状態と錯覚させることで排卵が起きないようにできます。
また、排卵を抑える以外にも子宮の状態を変化させ妊娠しにくくすることができるので、避妊薬としても使用されることが多いです。
ピル
ピルは、1970年にアメリカで発売されたもの。発売当初は、高用量ピルでしたが、改良が進み、現在ではホルモン量の少ない「低用量ピル」が主流になっています。日本で使用されるようになったのは、ごく最近。現在日本で認可されているのは低用量ピルのみで、お医者さんから処方してもらえます。
低用量ピルは1相性、2相性、3相性と3種類あり、これは、女性ホルモンの配合比率で種類が違います。
1相性 ピルに含まれるホルモンの量が変わらない。
2相性 黄体ホルモン量が2段階に変化する。
3相性 黄体ホルモン量が3段階に変化する。
ピルには体質によって相性があるので、お医者さんとよく相談しましょう。ただし、保険が適用されるのは月経困難症の治療の場合のみ。それ以外は自費になるので注意!
湯たんぽでお腹を温める女性
ピルは、PMS(生理前症候群)のイライラや気分の落ち込み、つらい生理痛を緩和することが可能です。PMSは女性ホルモンの急激な変化が原因で自律神経が乱れイライラや気分の落ち込み、頭痛などの症状がありますが、ピルを飲むことでホルモンバランスを安定させ、症状を緩和します。
また、生理痛でつらい頭痛や腰痛で悩まされることがありませんか?生理痛は、プロスタクランジンという物質が多く分泌されることにより、子宮の収縮が活発になり、痛みを感じやすくなります。ピルを飲むと子宮の収縮を安定させ、プロスタグランジンの分泌量も減るので生理痛の緩和や経血量を抑えられるというメリットもあります。
生理
生理不順の人がピルを服用すると規則正しい周期で生理がくるようになり、症状が改善される場合があります。また、ピルで生理日をずらすことも可能です。例えば、旅行で温泉や海などに行く予定があり、生理が重なるとまずいという時は、ピルを使用して旅行の間生理が来ないようにずらすことができます。
低用量ピルが主流ですが、生理を一時的にずらす場合は、ホルモン量が多い「中用量ピル」が処方されることも。生理を遅らせる時は、排卵終了後に高温期に入ってから中用量ピルを服用するのが一般的です。
低用量ピルでも生理をずらすことができ、生理を予定より早くしたい人は、低用量ピルを生理の初日から服用して、次に生理がきてほしい日の2日前くらいに服用をやめると生理がきます。
避妊や美容目的で普段から低用量ピルを服用している人は、飲み続けていれば、生理を遅らせることが可能です。ピルの服用をやめるとだいたい2~3日後には生理が始まります。ピルで生理をずらすのは、服用のタイミングがあるので、直前ではなく、早めに婦人科で相談しに行くのがベスト☆
白衣
ピルには、女性ホルモンのバランスを調整する作用があるので、子宮がんなど女性特有の病気の予防につながります。
排卵を抑える作用もあるので、卵巣がんにもなりにくいのだそう。その他、乳腺症、卵巣脳腫、貧血の予防にも◎ニキビ肌の改善にも効果があるとされています(*^_^*)
注射
避妊をしていても、コンドームが中で外れてしまったりして避妊に失敗することがあります。その緊急手段としてもピルが有効です。緊急手段に使われるピルを「モーニングアフターピル」と言います。もともとアメリカでレイプ被害にあった女性への対策として用いられたもので、72時間以内にお医者さんから処方されたピルを飲むと受精卵の着床を防ぐことが可能です。
時間に制限があるので、避妊に失敗したと思ったら、急いで病院に行って処方してもらいましょう。ただし、体内に一気に大量のホルモンが入るので、頭痛や吐き気などの副作用が出る可能性があるので注意!
頭痛
ピルを飲み始めると、ホルモンバランスの変化で吐き気や頭痛などの副作用が出る可能性も(>_<)
飲み続けていくうちに、ホルモンバランスが安定してくると症状が落ち着いてきます。ただし、症状が長引く場合はピルが体質に合っていないこともあるので我慢せずにお医者さんに相談しましょう。
悩む女性
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血栓症とは、血管の中に血の塊ができる病気です。ピルを飲むと、血栓症になるリスクが高いと言われています。低用量ピルでは、ごくまれとされていますが注意が必要です。その他にも、子宮頚がんの発症率のリスクが増えるという報告も。
ピルを飲んで避妊対策しているからとコンドームをつけずに性交渉をしてウィルスに感染してしまうと病気を引き起こすリスクが上がります(>_<)また、次に該当する人は、ピルを服用する前にお医者さんに相談しましょう。
・年齢が35歳以上
・妊娠、授乳通の人
・ヘビースモーカー
・最近手術をした人または予定のある人
・乳がん、子宮系の病気の人または疑いのある人
・糖尿病、高血圧、高脂血症、血栓性静脈炎、肝塞栓、血栓症、心筋梗塞の人または疑いがある人
・肝機能障害がある人
・脳血管、心血管系の異常がある人
自分の身体を守れるのは自分だけ!定期的に検診を受けることをおすすめします。
電卓と数字
気になるピルの値段は、種類によって違いますが1シート 1,000円~3,000円以上。
ピルの値段は購入先によって違いがあり、病院で処方してもらうと、診察があるので割高です。低用量ピルは、1シートで約1ヶ月、緊急避妊ピルは1シートで1回分になっています☆
注意
ピルは病院以外に通販でも購入できます。「病院に行くのが面倒」、「値段が安い」という理由で利用している女性が増えていますが、ピルを通販で購入する時は注意が必要です(゚д゚)!
ピルの服用にはリスクもあるので万が一トラブルが起きた時に、自己責任になってしまいます。「商品が偽物」、「注文したのに送ってこない」などのトラブルが報告されているように、中には悪質な個人輸入代行もあり、それを見分けなければいけません!
安いのはとても助かりますが、何かトラブルが起きて身体に異変が生じたら取返しがつかなくなる可能性も!通販で購入する際は、信頼できる業者か調べるようにしましょう。病院は、診察をしてからピルを処方してもらえるので、値段は高いけど安心感があります。