秋といえば、読書ですよね! 「何を読もうか迷っている…」そんな人にこそ読んでもらいたい、おすすめの文庫本作品をまとめてご紹介します♪
2018年、2019年と高い評価を受け話題になった文庫本作品はもちろん、本屋大賞のランキングに選ばれるなど、長年人気をキープし続けている定番のミステリーや恋愛小説などもピックアップ!
ぜひ参考にしながら、この秋にじっくりと読みたいお気に入りの1冊を探してみて♡
たくさんの本
(参照元:
unsplash )
秋といえば、読書ですよね! 「何を読もうか迷っている…」そんな人にこそ読んでもらいたい、おすすめの文庫本作品をまとめてご紹介します♪
2018年、2019年と高い評価を受け話題になった文庫本作品はもちろん、本屋大賞のランキングに選ばれるなど、長年人気をキープし続けている定番のミステリーや恋愛小説などもピックアップ!
ぜひ参考にしながら、この秋にじっくりと読みたいお気に入りの1冊を探してみて♡
手に取る文庫本に迷ったときには「本屋大賞」をチェックするのがベスト! 「本屋大賞」とは、年々売り上げが下がっている本市場を盛り上げようと、書店員の有志によって作られた賞であり、実際に書店で働く書店員の投票によって決められます。
本が大好き!という書店員が、面白いと思った本や、ぜひ読んでもらいたいと思った新刊書に投票をするからこそ、話題の一冊を見つけるなら、ぜひチェックしておきたいもの◎
また最近では、既存の書籍のなかで今もなお人気があるものや、時代を超えて面白い、残していきたいと思ったものに書店員が投票する「発掘部門」も設けられています。
著者である辻村深月が、思春期に感じていた感情を投影した文庫本であり、学校に行けない引きこもりの少女を主人公に、大人になった著者の目線から描かれています。
引きこもっていた少女の目の前で、突然鏡が光り、そのなかに吸い込まれてしまったところ、その先で似た境遇にある仲間に出会うという、青春小説とファンタジーが織り交ぜられた作品となっています。
まさに今思春期を過ごしているという人はもちろん、青春を懐かしむ世代の人も、ファンタジーの世界でもう一度青春を感じてみてはいかが?
2018年、ミステリー×将棋という新しいジャンルでありながら、高評価を得た作品としておすすめなのが『盤上の向日葵』。
埼玉県で発見された白骨死体から始まるミステリーはもちろん、山形県の将棋会場にて世紀の対局が行われる先には、衝撃的な結末が待っていて、目が離せません。 また、刑事と元プロ将棋氏の新米刑事というコンビのキャラクターにも要注目!
重厚感があり、しっかりとしたミステリー作品が好きという方におすすめの文庫本である一方、将棋シーンは「将棋を知らない人にはなかなか難しい…」なんて声も挙がっているため、理解しながら読み進めるのには少し苦労するかもしれないけれど、衝撃の結末が待っている!と自身を励ましながら読むのが◎
初心者でも読みやすいミステリー小説としておすすめなのが、今村昌弘による『屍人荘の殺人』。
大学のミステリー愛好会が、夏の合宿と称して出かけた先で、予想外の出来事に遭遇し、宿で立てこもりを始めるところからはじまるミステリー。
夜が明けると、1人の部員が死体となって発見され、そこから連続殺人が始まり、無事に謎を解いて帰ることはできるのか?といった、青春×ミステリーの人気ジャンルだから、ミステリー小説が好きな方はもちろん、苦手な方にもぜひおすすめしたい作品です!
2019年本屋大賞を受賞した『そして、バトンは渡された』は、主人公である17歳の少女と、周りの登場人物が繰り広げる感動のストーリー。
父親が3人、母親が2人と複雑な家庭環境で育ってきた17歳の少女は、様々な家族事情を抱えながらも、いつでも両親を愛し、周りの人たちからも愛を受けて育っています。 読み進めるにつれて、この複雑な環境のなかに溢れる人々の温かさや、愛情あふれる少女の人柄に心動かされること間違いなし!
家族の大切さやあり方を改めて考えさせられるとの評価を受けて、本屋大賞も受賞した作品だからこそ、とにかくおすすめです◎
2019年本屋大賞第2位を受賞した『ひと』は、題名に込められたとおり、「ひと」の言動や気持ちをキーワードにした作品です。
20歳にして天涯孤独となってしまった少年が、自分自身のひょんな優しさから新しい人生を踏み出すヒューマンストーリー。
物語のなかで起こる展開は自然で、読み終わったときには心がほっこりするという声も多く、これを読めば「自分も人に優しくしよう!」と思えるはずです◎
多くの著名人たちからも高い評価を得た『ベルリンは晴れているか』は、ナチスドイツ時代のベルリンをテーマにした歴史ミステリー小説です。
主人公である少女は兵員食堂で働いており、恩人の男性が謎の死を遂げたことで疑いの目を向けられる一方、訃報を彼の甥に伝えるべく旅に出ます。 その旅の途中、陽気な泥棒を道連れにすることになり状況が変わっていくというストーリー展開。
ナチスドイツ時代のベルリンをテーマにしたフィクションストーリーながらも、古臭くもなく、リアリティあふれる内容にハマってしまうこと間違いなし! 人間の本性や狂気、愛など生死と向き合うおすすめの小説です◎
ミステリー小説の巨匠として知られる東野圭吾の人気作『人魚の眠る家』は、6歳の少女がプールで溺れ、植物状態になってしまうところからストーリーは始まります。
植物状態になってしまった少女を1度は受け入れた家族は、臓器提供も考えるものの、結局は受け入れることができずに、少女を介護しながら生活を始めます。 事故が起こる以前の夫婦関係から、事故後の家族としての在り方、さらに「脳死」といった大きなテーマに関しても考えるきっかけとなるはず。
2018年には、篠原涼子主演で映画化された作品でもあり、映画は見たことがある!という方もぜひ原作を読んでみて!
推理小説家である綾辻行人のデビュー作である『十角館の殺人』もまた、ミステリー小説界に大きな影響を与えた名作です。
ミステリー研究会のメンバーである大学生7人が、十角形の奇妙な館が建つ角島を訪れたことから始まるストーリーは、次々に館で起こる連続殺人の衝撃的な結末へと導きます。 本格ミステリーでありながら、わかりやすいストーリーであるため、ミステリー小説初心者にもおすすめです◎
ストーリーは王道で犯人はわかりやすいものの、ラストにはしっかりと衝撃が待ち受けているためお楽しみあれ!
『屍人荘の殺人』で注目を集め、人気となった今村昌弘の作品『魔眼の匣の殺人』は、「魔眼の匣」と呼ばれる村を関係のない9人で訪れたところ、そこで暮らし、預言者と呼ばれ恐れられている老婆が「あと2日のうちに4人が死ぬ」と予言したところから始まるストーリー。
ストーリー自体は前作と設定が少し似ているものの、「結末は全く予想できなかった!」という驚きの声も多く、人気作家となった今村昌弘の評価が改めて高くなった作品でもあります。
また、物語の終わりは第3作目に繋がるように構成されているところも見どころです◎
映画化もされた人気恋愛小説『君の膵臓を食べたい』は、青春×恋愛というまさに人気の組み合わせ!
病院で1冊の人気を拾った青年は、クラスメイトの少女のものであると知ると同時に、少女が日記に綴った内容に驚かされます。 そこには、もう余命がいくばくもないことが綴られており、この出来事から、人との出会い や命の長さなど、自分の価値観が変わっていく様子を、登場人物である高校生らしい視点から描かれているのが特徴でもあります。
友情や愛情を考えさせられるストーリーであるため、「王道の恋愛小説は苦手…」という人にもおすすめです◎
上下巻で展開される村上春樹の作品といえば、有名なのが『ノルウェイの森』ですよね!
主人公の男性が、大学時代に振り回された彼女との記憶を回想するストーリーのなかには、身近な人の自殺や精神疾患など重いテーマが組み込まれています。
恋愛小説というよりも、生と死がテーマになった小説であり、「人生についてじっくりと深く描かれた小説を文庫本で楽しみたい」という方は、ぜひ1度読んでみてはいかが?
『ナラタージュ』は、女性であれば1度は憧れる、年上男性との恋愛物語を描いた小説。
20歳の女性が主人公となり、2人の男性のあいだで揺れながらも、相手を想うそれぞれの気持ちや、信じる想いとの葛藤に苦しむといった等身大の恋愛ストーリーが描かれています。
相手を信じるか信じないかなど、恋愛における悩めるポイントが切なくも共感できると高い評価を受け、今もなお多くの人に読まれている人気小説です!