【人工甘味料】本当に危険なのか?特徴を理解して上手に活用しよう

【人工甘味料】本当に危険なのか?特徴を理解して上手に活用しよう

2022.06.05

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ゼロカロリーL
ゼロカロリー

人工甘味料はさまざまな食品に使用されています。そのため、一度は目にしたり食べたりしたことがあるはず…!

 

この人工甘味料には、危険性が高いという噂や、太るといったような噂があることをご存知ですか?
実は種類によっては一概にはそうは言えず、人工甘味料の使い方や種類次第では、上手に付き合うことができるのです。

今回は、人工甘味料の特徴や、危険と言われる理由などについてまとめました!

人工甘味料とは?

化学
化学

人工甘味料とは、自然には存在せず人工的・科学的に作られた甘味料を指します。

たくさんの種類があり、砂糖よりも甘味が強いものや弱いものなどさまざま。

糖質系甘味料に分類される糖アルコールと、非糖質系甘味料に分けられます。

砂糖の甘さに近づけるために、人工甘味料を組み合わせることもありますよ!

砂糖不使用で甘い食べ物があれば、人工甘味料を使用している可能性が高いでしょう。

よく使用される人工甘味料の種類と特徴

アスパルテーム

アスパルテーム
アスパルテーム

人工甘味料にはたくさんの種類があると説明しましたが、その代表的な種類と特徴をみていきましょう。

まずは、アスパルテームです。

合成甘味料で、もっとも多く使用されている種類。

アミノ酸の一種であるアスパラギン酸と、フェニルアラニンから作られており、甘味度は砂糖の200倍です。

スッキリとした甘さで、苦味を隠すのが特徴です。

おもに、糖質ゼロの飲料水に使用されることが多く、砂糖と同じ1gあたり4kcalのため、たくさん摂取すると砂糖と違いがありません。

そのため、少量の摂取を心がける必要があります。

アセスルファムK

ノンシュガー
ノンシュガー

アセスルファムKは、アスパルテームと同様によく使用されている、合成甘味料です。

ドイツで偶然発見され、アスパルテームと同様に甘味度は砂糖の200倍。

特徴も似ていますが、1gあたり0kcalとなっている点が特徴です。

体で利用されない物質のため、体内に取り込まれることはありません。

低エネルギーの食品に使用されていることが多い人工甘味料です。

スクラロース 

スクロース
スクラロース

スクラロースは、イギリスで農薬の研究中にできた合成甘味料です。

分子構造に、有害物質に近いとされる塩素を含んでいるため、過剰に摂取することは避けなくてはなりません。

甘味度が高く、砂糖の600倍となっています。

1gあたり0kcalで、水に溶けやすい甘味料です。

虫歯菌を発生させない性質があり、加熱安定性と甘味度の高さから、菓子パンやデザートに多く使用されます。

キシリトール

キシリトール
キシリトール

キシリトールは、糖アルコールに分類される甘味料です。

白樺やトウモロコシの芯などから抽出されるキシロースという成分を還元してできています。

甘味度は少ないものの冷涼感があり、虫歯の進行を抑えてくれる働きも。

ガムや歯磨き粉で使用されることが多く、天然成分からできているため安全性が高いです。

ただし、過剰摂取はお腹をくだす可能性があるため注意しましょう。

エリスリトール

エリスリトール
エリスリトール

エリスリトールは、キシリトールと同様に、糖アルコールに分類されます。

味噌やワインをはじめとする発酵食品や、果物やきのこに含まれる糖質を発酵してうまれます。

糖質のなかで唯一カロリーゼロで、甘味度は砂糖の約70%。

体内に吸収されず、そのまま体外にでていきます。

血糖値を抑える働きがあり、家庭でも使用されることが多い点がポイント。

ラカントの主原料でもあります。

合成甘味料にくらべて安全性は高めですが、キシリトール同様、過剰摂取では副作用も起きるため注意しましょう。

人工甘味料の危険と言われる理由

インスリンの働きが鈍くなる

食べすぎる
食べすぎる

人工甘味料が危険と言われる理由は、複数あります。

まず一つ目の理由は、インスリンの働きが鈍くなるためです。

砂糖を摂取すると血糖値が上昇し、血糖値を下げるためのインスリンが分泌されます。

人工甘味料は血糖値をあげないものが多く、インスリンが分泌されません。

そのため、習慣的に摂取すると、インスリンの働きが鈍くなってしまい、血糖値をコントロールしにくくなるのです。

甘いものを食べても血糖値が上がらず、脳が異常反応を起こし、さらに甘いものを食べてしまって太りやすくなる可能性がありますよ!

フェニケルトン尿症

成分
成分

フェニケルトン尿症の場合、フェニルアラニンを代謝できません。

フェニルアラニンを体内に蓄積してしまうと、知的障害が起きてしまいます。

そのため、フェニケルトンが含まれているアスパルテームは、摂取量を制限しなくてはなりません。

成分表示を確認し、病気にならないように意識することが大切です。

人工甘味料の歴史が浅い

積み重なる本
積み重なる本

人工甘味料の歴史が浅い点も、危険と言われる理由の一つです。

人工甘味料の多くは、2000年代に入ってから使用されるようになったものが多く、歴史が浅いです。

そのため、人体にあたえる影響について十分にデータが収集されていません。

さまざまな研究が進んでいるため、つねに新しい情報を得られるようにしておきましょう。

人工甘味料との上手な付き合い方

食事
食事をする女性

人工甘味料にはたくさんの種類があり、危険性が異なります。

しかし、使い方次第では健康管理に役立つことも。

合成甘味料は、低カロリーであることから、体重や血糖値の悩みを抱えている人は少量におさえておくことで、肥満や糖尿病の予防になるでしょう。

危険性や副作用が気になる人は、自然界の成分で作られているキシリトールやエリスリトールなどの糖アルコールがよいでしょう。

人工甘味料にかかわらず過剰摂取はよくないため、適切な量を必要なときに摂取することが大切です。

もし摂取に抵抗があれば、無理に選ばないことも選択肢の一つとして覚えておきましょう。

まとめ

人工甘味料は危険というイメージをもつ人は多いですが、使い方によっては健康を保つために役立つこともあります。

たくさんの種類があり、甘味度もさまざまなため、自分がよく摂取している人工甘味料はどういった特徴があるのかを確認してみてください。

危険な点にばかり目を向けるのではなく、賢く活用する方法にも目を向けることで、日ごろの食生活にも変化がみられることでしょう。

過剰摂取にだけは気をつけて、賢く付き合っていきましょう!

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