周りの声や音、人の機嫌などについて敏感に反応してしまうことはありませんか?もしかするとそれはHSPかもしれません。
5人に1人はいるという特性なので、珍しいわけではありません。ただ、あまりに敏感になってしまっては、生活していくうえで不便に感じることも多いはず。
そこで今回は、HSP診断から、上手なHSPの対処法について紹介します。理解を深めて、HSPと上手に付き合っていきましょう。
悩む女性
周りの声や音、人の機嫌などについて敏感に反応してしまうことはありませんか?もしかするとそれはHSPかもしれません。
5人に1人はいるという特性なので、珍しいわけではありません。ただ、あまりに敏感になってしまっては、生活していくうえで不便に感じることも多いはず。
そこで今回は、HSP診断から、上手なHSPの対処法について紹介します。理解を深めて、HSPと上手に付き合っていきましょう。
悩む女性L
HSPとは、生まれつき感受性がとても強く敏感な気質をもった人のことを指します。
「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとって「HSP」です。
育った環境や性格などによって形成される後天的なものではなく、生まれ持った気質であるため、変えていくことは難しいとされています。
統計的には、人口の15%~20%程度、大体5人に1人がHSPだとされていますので稀な気質ではありませんが、約8割の人は当てはまらないため、理解してもらうことが難しいのです。
HSPではない人との差に嫌悪感を感じたり、周りの人の考え方や感じ方にあわせようとして生きづらくなってしまう人もいます。
スマホを持つ女性
「HSPは病気なの?」と気になっている人も多いと思いますが、HSPは病気ではありません。あくまでも生まれ持った気質です。
まずは本当にあなたがHSP気質なのかをチェックするために、診断をしてみましょう。
自分のことを深く理解すれば、自分の敏感さを大きな力にすることができるはずです。
以下のサイトでは、10の質問に答えるだけで、あなたのHSP気質を診断することができます。
考え込む女性
HSPの人の特徴には複数のことが挙げられます。まず1つ目は、物事を深く考えること。
人に対しての感受性が高いため、お世辞や嘘などをすぐに見抜いてしまうため、浅い人間関係を好みません。
また、行動するまでに時間がかかりやすいのですが、1を聞いて10を想像して考えることができます。
調べものをする際にも、深く掘り下げていくことができるため、いい点だと言えるでしょう。
後ろ姿が綺麗な女の人L
HSPの人は刺激にとても敏感で、人が大勢集まる場所は苦手です。
大きな音に過剰なほどに驚いてしまったり、人に言われた小さな一言に対していつまでも気にしてしまうこともあります。
友達と過ごす時間に対しては楽しいという感情が生まれますが、気疲れしやすく、家に帰る頃には疲れてしまうことも。
話す女の子たち
人の気持ちに流されやすく、共感能力が高いという点も特徴です。
ニュースや映画など、感情移入しすぎてしまい、自分のことのように喜んだり悲しんだりすることがあります。
また、周りで人が誰かに怒られていたときには、自分が怒られているかのように感じてしまい、落ちこんだり恐怖心を覚えたり、傷ついてしまうこともあるのです。
人の目線や声色、仕草などにも敏感に反応するため、他人の気持ちに変化にすぐに気づくことができます。
女性の目L
さらに、するどい感覚をもっているため、冷蔵庫の音や時計の秒針の音など、小さな生活音でも気になってしまうことがあります。
体臭や口臭、たばこのニオイ、お酒のニオイなどをかいで、気分が悪くなることも。
さらに、肌に触れるものがチクチクしていたりすると、落ち着いていられません。
あらゆる感覚が鋭いため、集中したくてもできないこともあるのです。
目を覆う
HSP気質の人はとても繊細です。そのため、人との関わりの中で相手を責めることはありません。
自己否定が強く、自分が悪い、自分のせいだと思ってしまいます。
良心的で優しく相手を優先させる傾向にありますが、相手を気にするあまりネガティブ思考になることも。
自分に自信がないため、自分の本音を隠してしまうことも多々あります。
友達と歩く
HSP気質の人は、具体的にどのような点が強みなのでしょうか。
まずは、人に優しいという点が挙げられます。
細かいことに気が付きやすく、場の雰囲気や周りの人の感情を敏感に感じとることができるため、困っている人に対して手を差し伸べることができるのです。
それゆえに、自分のことを後回しにしてでも他人を助けようと、気を遣いすぎて疲れてしまうこともあります。
優しすぎて疲れやすい半面、他人に優しくできる点は大きな強みです。
虫メガネ
細かい点に気が付けるのも、HSPさんの強みと言えるでしょう。
HSPではない人が見逃しがちな細かい点でも、HSPならすぐに気づくことができます。
細かい点が気になることから苦しく感じてしまうことがあるのですが、その分注意力や観察力については秀でた才能をもっているのです。
リスク管理能力が高く、先回りして危険を回避するため、人のサポートに回ることもできます。
時計
HSPの人は遅刻をすることへの不安が大きいです。
そのため、待ち合わせの時間をきっちり守り、余裕をもって待ち合わせ場所に出かけます。
「もし電車が遅れたら?」「もし遅刻したら相手はどう思うかな?」など、先にリスクを想像したりマイナス思考で不安になったりするため、時間に厳しいのです。
プライベートでさえ、絶対に遅刻してはならないということはストレスにもなりますが、約束の時間を守れることは大きな強みといえるでしょう。
考える
気遣いばかりで大変そうなHSPですが、そんなHSPの人が気分をどんよりさせないための対処法があります。
HSPの特性はコントロールできるものではなく、治そうと思って治せるものではありません。
無意識に刺激を受けてしまうため疲れ切ってしまうこともありますが、そういったときに自分を回復させられる手段を知っておくと安心です。
まずは、ひとりで過ごす時間を作ること。
刺激を受けすぎて疲れてしまったときには、一人になる時間を作ってみましょう。
一人になれる場所は、できれば音が少なく落ち着ける環境が望ましいです。
目を隠す
外からの刺激を遮断することも、とても有効です。
まわりの話し声や声がうるさいときには、集中したくてもできないことがありますよね。
そういったときには耳栓を使用したりノイズキャンセリングのイヤホンを使うなどして、周りから耳に入ってくる音を遮断しましょう。
もし光が眩しいときには、ブルーライトカットのメガネやサングラス、偏光ガラスのメガネなどがおすすめです。
物理的に遮断してしまえば、あなたの集中力を高めることができるでしょう。
HSPの人は、他人の言動にとても敏感に反応します。
共感しすぎてしまい辛くなってしまうことがあったり、本当に自分の意見がわからなくなってしまったりすることも。
本当は自分はどう思っているのか分からなくなったり、言いたいことが言えなくなったりすることは、とてもストレスです。
自分の気持ちや考えを言語化することで、自分の本心を客観的にみられるようにしてみましょう。
病院
日常生活でストレスに感じることが多くなると、精神的に参ってしまうだけではなく、身体的にも不調がみられやすくなります。
不眠症やうつ病、その他の精神疾患の原因になることも。
HSPの人はうつ病などを発症する危険性が高いとされているため、ストレスを感じたら早めにクリニックなどに相談にいくようにしてください。
一人で悩んでいても解決できるケースは少ないため、クリニックの先生に相談し、気持ちを楽にしてみましょう。
生きづらいと感じたら、HSPの自己診断をしてみて、クリニックを訪ねてみてください。
あなたの気持ちをよく理解し、親身になって相談にのってくれる先生が出迎えてくれます。