「ギャル演歌」
あんまり聞いたことがないな、と首をひねる人もいるかもしれません。これは従来の演歌ともギャル向けソングとも違う、まったく新しい音楽です。今とってもアツイ、このギャル演歌についてみていきましょう!
【音楽】ギャル演歌ってなに?みんながハマるギャル演歌の正体と魅力
ギャル演歌ってどういうもの?
ギャル演歌は、従来の演歌がギャルに流行っているという意味ではありません。簡単に言うと、「演歌のような性格の歌詞だけど、ポップで可愛らしい歌」のこと。西野カナや加藤ミリヤが、その代表ですね。
ギャル演歌で大きなテーマになるのが「失恋」。
「大好きな彼氏にふられた」
「大切だったけど別れざるを得なかった」
「期間限定の恋だった」
女子なら誰でも経験のある、こんな切ない恋を歌います。
ギャル演歌に出てくる女の子は、強くて明るくて優しい女の子ではありません。もっと弱くて孤独、後ろ向きで寂しがりやな女の子です。物語の主人公のような女の子ではなく、よりリアルな、もっと私たちに近い等身大の女の子。そんな、どこにでもいる女の子を歌っているのです。
そのため、恋の歌でも「待ち」の姿勢が基本です。自分から相手を追いかけるのは怖い、というのも女の子の本音ですよね。
従来の演歌との違い
でもこれだけだったら、今までの演歌とまったく一緒です。ギャル演歌はそこに、「若者らしさ」が加わります。それこそが、ギャル演歌の特徴です。
「今はつらいけどそのうち歩き出すから」
「泣いても苦しんでも絶対に前を向くから」
「この恋を無駄にはしないから」
こんなふうに、涙を振り切って前を向く女の子の姿が描かれているのです。
別れたときに泣いてもいいけど、振り返ったときに後悔しない恋をしたい。振り返ったときに後悔しない女性になりたい。そう願う女子にとってギャル演歌というのは、ひとつの応援ソングなのです。
ギャル演歌の魅力=共感
失恋の苦しさ、うまくいかない生活、好きになれない自分自身。そんな当たり前の女の子を描くギャル演歌は、非常に親近感のある歌です。それ故ファンを獲得していますが、ギャル演歌のすごさはそれでは終わらないところ。
ギャル演歌に登場する女の子は、つらい事を全部受け止めた上で前を向きます。そのポジティブさこそがギャル演歌の魅力なのです。聞いているだけで共感と前向きな気持ちをもらえるのがギャル演歌。あなたも聴いてみませんか?
★参考★
「報われない恋」「待つ女」―ギャルがケータイで聞きまくる“演歌”とは? http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20101111/1033607/?P=2
歌は気持ち@舞踊ショー-ギャル演歌とヤンキー歌謡 http://momo1122.at.webry.info/201209/article_3.html
Photo: Some rights reserved by Monica Liu
http://www.flickr.com/photos/flying_to_sky_monica/3353349312/
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