考え事をしたりイライラしたりしたりしたとき、気づいたら爪を噛んでいたということはありませんか?もしくは、身近にそういった人がいませんか?
爪を噛んでしまう癖がある人は、気を付けようと思っていてもなかなか治すことが難しいため、根本的に理由を理解する必要があります。
そこで今回は、爪を噛んでしまう人の心理や癖を治す方法について、紹介していきます。
パソコンと女性
考え事をしたりイライラしたりしたりしたとき、気づいたら爪を噛んでいたということはありませんか?もしくは、身近にそういった人がいませんか?
爪を噛んでしまう癖がある人は、気を付けようと思っていてもなかなか治すことが難しいため、根本的に理由を理解する必要があります。
そこで今回は、爪を噛んでしまう人の心理や癖を治す方法について、紹介していきます。
きれいな指とマーメイドネイル
爪を噛んでしまうことを、病気だと思っているい人もいると思います。しかし、病気ではなく癖に分類されるもの。
ニューヨーク大学で児童研究を行っているレベッカ・リアロン・ベリー先生によると、爪を噛んでしまう癖を「咬爪癖(こうそうへき)」と呼びます。
臨床心理学の世界では、皮膚を傷つけたり、髪を抜いたり、唇を噛んだりと、自分の体を意味なく傷つけてしまう行為を、「身体集中反復行動症(BFRBs)」と言います。
咬爪癖も、その一つであり、ストレスや不安、退屈感などを感じたときに起きるものだと考えられているのです。
ストレスを抱える女性
爪を噛むときには、どういった心理が働いているのでしょうか?いくつかの心理状態が考えられますので、それぞれ紹介します。
まずは、ストレスを感じていて、それを緩和したいと感じている状態です。
何かしらのストレスを受けており、スランプに陥っているアスリート、学生、社会人、などに見られがち。
ストレスから解放されたくて、爪を噛む行為に及んでしまいます。
子どもに多いイメージがあるかもしれませんが、精神的に追い込まれると、大人でも爪を噛んでしまう人は珍しくありません。
悩む女性L
不安や寂しさを感じている状態の可能性もあります。
子どもの頃に見られる咬爪癖は、親からの愛情が足りていなかったり、寂しい思いをしていたりすることが原因と考えられます。
両親が共働きでなかなか相手をしてもらえなかったり、妹や弟が生まれたことで愛情が偏ってしまったり…。
そういったことから感情のコントロールがうまくできなくなり、爪を噛むことで気持ちを整理しようとしているのです。
頭痛
小さい頃に繊細な性格だった人は、感情のコントロールが難しく、爪を噛むことが癖になりやすいです。
精神的に未熟な場合や、小さい頃の癖がなおらない場合、大人になっても爪を噛むことをやめられなくなります。
大人になってから身に付いたものとは違い、小さい頃からの癖は治しにくいため、困っている人も多いのです。
赤い爪
長い爪が気になってしまう人は、ふとしたタイミングで噛んでしまうことがあります。
爪が伸びたと感じると、無意識に噛んで整えようとしてしまうのです。
爪切りではなく、爪を噛んで整えることが習慣になっている場合には、なかなか治りません。
ふと爪を見て、爪が伸びていた場合には、「不格好だから整えないと」「伸びた爪を噛んで短くしておこう」という心理になります。
爪が伸びているから噛んで短くするという気持ちが強くなり、つい噛んでしまうのです。
ばい菌
「爪を噛むこと自体、誰にも迷惑をかけていない!」と思う人もいると思います。
確かに誰かに迷惑をかける行為ではありませんが、爪を噛むことで起きるデメリットがあるのです。まず一つ目は、菌が体内に入るということ。
指は主に、物を掴んだりボタンに触ったり、色々なものに触れる際に使うことが多いですよね。
そのため汚れが付きやすく、爪を噛むことで菌を口に入れてしまい、病気になる可能性もあるのです。
また、爪を噛みすぎてしまうと出血が起き、傷口から雑菌が侵入してしまうこともあります。
このように、爪を噛むことで自らの健康面でデメリットを抱えることになってしまうのです。
友達がいない女性L
爪を噛んでいる人は、周りにあまりいい印象を与えません。
例えば、子どもみたいで成長できていないと思われたり、爪を口に入れるなんて汚いと思われたりするケースもあります。
あまりいい印象をもたらすことができないため、仕事上でも恋愛でも不利になることも…。
子どもならまだいいのですが、大人が爪を噛む行為はどうしても未熟にうつりがちです。
噛むタイミングの自覚がない人も、彼と一緒にいたり仕事中や会議中、人に見られるところでは、強く意識して我慢するほうが賢明と言えます。
爪切り
爪を噛むことで、あなたの爪の形が悪くなってしまいます。
爪はとても柔らかいため変形しやすく、力を加えると簡単に形が変わってしまいます。
爪を噛むことで指や爪がふやけて、形を変えることがあるのです。
爪の形が悪くなると見栄えが悪くなってしまい、そのことがストレスになってしまうかもしれません。
ストレスが増えるとさらに爪を噛む癖が加速してしまうことも考えられますし、そうなると負の連鎖でずっと治らない可能性もあります。
一時的に変形した場合には元の形に戻りますが、変形が強くなると元に戻らなくなってしまうため、注意が必要です。
時計
爪を噛む癖、治したいですよね!そのためには、どうすればいいのか、いくつかの方法を紹介します。
まずは、どんなときに爪を噛んでしまうのかを、自分で把握しましょう。
無意識に爪を噛んでしまう癖をなくすためには、まず「今爪を噛んでいる」と自覚しなくてはなりません。
無意識にではなく意識するために、爪を噛んでいると気づいたら、スマホや手帳などに回数を記録していきましょう。
スマホに○をつけたり、手帳の端っこなどに正の字を書くだけでも効果がありますよ!
実際にやってみると、回数だけでなく、どのようなときに噛みやすいのかが分かるようになります。
仕事中によく噛んでいる、SNSを見ているときに噛んでいるなど、自分で傾向が分かれば、注意しなくてはならない場面も分かりやすくなります。
友達といる女性
爪を噛む癖をやめます!と、家族や親しい人に自分から宣言することもおすすめです。
爪の噛み癖を治すことを伝えておけば、もしあなたが爪を噛んでいたら注意してくれる可能性がありますよね。
また、「みんなに爪を噛むのをやめるって言ったから、やめられるようにしないと」と自分で意思を強くもつことができます。
爪を整える
爪をみると無意識に噛みたくなってしまう人は、爪が少しでも伸びたら切っておくようにするのもおすすめです。
普段から爪が短くなっていれば、伸びた爪をみて噛みたくなったり、噛む面積が減ることから、諦めやすくなります。
爪の白い部分が少しでも伸びてきたなと思ったら、噛みたい気持ちを一度ぐっと抑えて、爪切りで切ってみてください。
ネイルをする
女性の場合に有効なのが、ネイルをするという方法です。
ネイルを塗っている爪を噛んでしまうと、ネイルがボロボロになったり、変な味がしたりするため咬爪癖対策になります。
また、ジェルネイルは硬めのため、爪を保護してくれるほか、見た目もとても可愛いため、「爪を噛んだらネイルが無駄になっちゃう…」と自制心が働きますよ!
口に入れると苦みを感じる、爪の噛み癖をなくすためのマニキュアも販売されています。
爪を噛んだら苦い、変な味がするということを頭に理解させることで、自然と噛まなくなることもあるんです。
テーピング
爪に、テープや絆創膏を貼ってしまうのもおすすめです。
爪が見えるからつい噛みたくなってしまう人は多いと思いますが、爪自体が見えなければ衝動的に噛むこともなくなります。
絆創膏を貼る際には、衛生面を考えて、できるだけ毎日交換するようにしてくださいね。
はじめはよく噛む爪にだけ貼って様子をみるようにしましょう。
絆創膏を貼った爪は噛まないと意識することで、治していくことができます。
健康
噛みたくなったら別の行動をとってみましょう!
何か習慣や癖を断ち切るためには、別の行動を代わりとして用意するのも効果的なんですう。
タバコの依存症克服などでも役立つテクニックで、噛みたいと衝動的に感じたときに別の行動をすれば、欲求をそらせることができます。
手をグーにする、ポケットに入れる、ガムを噛む、腕を後ろで組むなど、爪を噛んでいたらできない行動を代替行動にしてみましょう。
爪を噛みたくなったらこれをやる!と決めておくと、少しずつ爪を噛む癖を治しやすくなります。